*酪農教育ファームとは* |
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牧場を子どもの学びの場として開放し、酪農体験を通して「食といのちの学び」を支援する活動が酪農
教育ファームです。体験するための安全確保・衛生管理・活動環境を、規定に基づき整備している認定牧
場が北海道には50以上あります。牛や自然と直接触れ合うことで実感をともない、食育や命の学習にと
って効果的な学びの場として期待されています。 |
*なぜ、酪農教育?* |
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牛乳を作っているのは「牛さん」です。お母さん牛が赤ちゃん牛
に与えるために一生懸命作ったお乳を、私たちは分けてもらってい
るのです。毎日飲んでいる牛乳は、工場で生産しているのではなく、
生きている牛が作ってくれたもの。牧場では、生きている牛のあた
たかさや、まなざしを感じることができます。
今回、札幌近郊の牧場で牛にふれ、酪農を通して「食」と「命」
について実感してきました。 |
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*牛ってあったかい!* |
牛に触りました!体は締まっており、思っていたより毛並みがなめらか
でした。撫でると目がとろんとして、気持ちがよさそうです。
これから搾乳をします。牛の体温は38.5~39.5℃で人の体温よ
り高いのです。しぼりたての牛乳も同じ温度、あたたかいのです。生きて
いる牛が作っているからですね。 |
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お乳は、乳房に集まった血液
から作られます。大きな乳房は、
お乳がたっぷり詰まっているか
らですね。 |
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*ストレスの少ない育て方* |
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この牧場では、牛を牛舎に繋がず
に育てています。牛たちものんびり
気持ちがよさそうです。
右が、牛のえさです。牧草、とう
もろこしに札幌近郊の食品工場から
でるおから、しょうゆのしぼりかす
などを混ぜ合わせたものです。
人間は、同じものを食べていると
飽きますが、牛は同じものを好むそ
うです。いつもおいしく食べてくれ
るように牛の栄養士がいて、いつも
同じ味になるようにブレンドしてい
るそうです。 |
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*バター作りに挑戦* |
バター作りにも挑戦しました。ペットボトルに入った牛乳を一生懸命ふりま
す。10分くらい頑張るとバターができました。できたてのバターは、とろり
となめらかな味でおいしくいただきました。また、バターを取ったあとの脱脂
乳も甘くておいしかったのが、意外でした。
200gのバターを作るには、約5リットルの牛乳が必要です。それに加え、
バターを取ったあとには必ず脱脂乳もできますが、脱脂乳の使い道が少ないこ
ともバター不足を引き起こしている原因の一つだそうです。牧場で飲んだでき
たての脱脂乳は甘くておいしかっただけに、おいしい利用方法が見つかること
を願いました。 |
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*できたての牛乳の味は…* |
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脱脂乳のあとに牛乳を飲みました。サラッとして程よいコクと甘みが口
の中に広がります。保護者の方からいただいた質問を思い出しました。
「子どもが、学校の牛乳がおいしいというので、まったく同じものを買
ってきて家で飲ませているのですが、何か違う、学校のほうがおいしい!
というのです。何が違うのでしょう?」
牧場の方は、「学校給食の牛乳は、できたてのものが直接届きます。お
店に売っている牛乳と流通の仕組みが違います。牛乳は生鮮食品です。学
校の牛乳がおいしいのはそこに理由があるのだと思います。」とおっしゃ
っていました。
牧場で飲んだ牛乳のおいしさに、やっぱり新鮮な牛乳がおいしいことを
納得しました。
おいしい牛乳は、たくさんの人たちの情熱と努力から作られていること
に気づいた酪農教育ファーム見学でした。 |
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